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経常利益は営業利益との兼ね合いで見る

経常利益というのは、営業利益から営業外収益と営業外費用を加減して出します。

営業外収益や費用とは何かといいますと、一番わかりやすいものが、利息などの金融コストです。


この経常利益を見る時には、営業利益と比較しながら確認することが大切です。


例えば営業利益が赤字で、経常利益が黒字という会社もあります。

このような場合よくあるのが、為替の変動による利益の増加です。
しかし、このような形で利益が出たとしても、本業の成績が悪いことにはかわりがないので、株価に大きく影響が出ることは少ないです。


また逆に営業利益が出ているのにもかかわらず、経常利益がマイナスの場合も注意が必要です。

会社は事業を拡大させるために設備投資を行いますが、自己資金で間に合わない場合は銀行などからお金を借りることになります。

この場合当然利息(有利子負債)が発生します。
この有利子負債の額が大きくなると、本業からの利益で支払うことができなくなり、不足分は資産を売却するなどして補わなければならないからです。


経常利益が赤字でも黒字でも、その理由を読み取るようにしましょう。

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